【社会人1年目】問題解決のプロセスがわかる書籍【後編】

Business Skills

前編ではマッキンゼーな人の在りようを学びました。
今回はいよいよ問題解決の基本プロセスを学んでいきます。
前編はこちらから

題解決とは?

問題解決とは、目に見えている起こった問題に対処することではなく、「なんでその事象が起こったのか?」「本当はどうあればその問題が発生しないのか?」という問題の本質まで掘り下げて「真の問題」を見つけ出し、あるべき姿と現状のギャップを埋めること。

どこに行っても通用する問題解決のスキル

1.モグラ叩きはしない
最初にゴールイメージを決めておく
Aさんのミスが多いからBさんがダブルチェックをする、では真の問題解決にならない
➡︎目の前の起きている問題だけを片付けている「モグラ叩き」

ミスが多いからミスを減らす「コインの裏返し」発想からは、「Aさんのミスはなぜ起きるのか」を解決できない。そして、AさんとBさんが正確に効率よく仕事ができる状態からは程遠くなっています。

2.問題定義、仮説・分析、解決策
①目の前で起こっていることから、何が問題なのか問題定義を行って、その問題がどんな要因でつながっているかという「問題の構造を見える化」する。
②問題を分解する  ロジックツリー
ロジックツリーは思考を整理するための手法です。
以下の3点に注意して進めます。
・モレなくダブりなく分解する
・事実(ファクト)ベースで行う
・重要度の低いことは深く掘り下げない
③仮説を立てて分析する
何が最も重要な課題かというイシューを決める。
もっとも重要な課題⇒解決のインパクトが大きい課題
④仮説を検証する イシューツリー
イシューツリーはイシュー(考えるべき問題)の全体像を可視化するために、イシューをツリー状に整理したもの。
解決のインパクトが大きい課題(イシュー)を出発点にして、そこから導かれる要素について、その仮説が正しいかどうかをYES/NOで検証していくもの。
⑤解決策を導き出す  空・雨・傘の思考法
とは現状という事実認識・・・常日頃から事実を見る習慣を持つことが大切
とは認識した事実に基づいて解釈を行うこと・・・常に偏らず、全体を俯瞰し、あらゆる可能性の中から最も納得のいく解釈を導きだすこと
は導き出された解釈から何をするのかという解決策である打ち手を下すこと・・・解釈から導かれる複数の対策から、最も合理的な選択に絞ることが求められます。

問題解決で大事なこと

1.今の状況や制約条件にとらわれすぎない
問題解決するときは現状から発想するのではなく、あるべき姿、ありたい姿という高いゴールイメージから発想するべき
2.ロジカルシンキングを常に意識する
論理的思考法とは原因と結果がはっきり分かる「筋が通った」ものの考え方
3.なぜ?を何度も繰り返す
So What?(だから何?)
Why So?(それは、なぜ?)
自問自答を繰り返すことで、ロジックが磨かれ、強いものになっていく。

4.「誰に、何を、どのように」してもらいたいかということを必ず考える
「誰に、何を、どのように」してもらいたいかをはっきりと決めないと、本質的な問題解決にはならないので注意をする。

まとめ

本当にインパクトある成果を生むためにはなぜ?を何度も繰り返し、「真の問題」を発見する問題発見力と、それを解決するの問題解決力が必要であることを忘れないでください。その能力が備われば、どの世界でも通用すると信じて努力を積み重ねていきましょう。

「マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書」
大嶋祥誉