今回は自己啓発書のバイブル的存在。そのうちの1冊を勉強していきます。
【「原因」と「結果」の法則】 学んでおきたい1冊としてしっかり吸収していきましょう。
今回はこんな人を対象にしています。
・これから社会人になる人
・一般常識として古典的な自己啓発書を読みたい人
筆者は1864年生まれの英国人です。19世紀の古典ですが、現在にも通じる不変の内容ですので、しっかりと吸収しましょう。学びましょう。
思いと人格
「心の中の思いが 私たちを創っている
私たちは 自分の思いによって創り上げられている」
私たちは、自分自身の思いによって、自分を素晴らしい人間に創ることもできれば壊してしまうこともあります。
私たちは正しい思いを選び行動し続けることで、気高い、崇高な人間へと昇華できます。
それと同時に、誤った思いを選び続けることで、獣のような人間へと下落することもできるのです。
自分の人生を深く思いをめぐらせることで、人生を創り上げている法則を自らの手で発見することができます。
自分自身を知的に管理し、豊かな実りへとつづく思いを次々とめぐらすようになるのです。
その時から私たちは、自分自身の意識的な主人となります。
私たちが自分自身の主人になるためには、まず、自分の内側で機能している「原因と結果の法則」をはっきりと認識しなければなりません。
【では、どうやったら認識できるのか?】
自らの経験と分析によってのみもたらされます。
どのような影響を及ぼすものか入念に分析すれば、
「人間は自分の人格の創始者であり、自分の環境と運命の設計者でる」という真実に必ず行きつくでしょう、と筆者は言っています。
思いと環境
「原因と結果の法則」のしくみ
人間は心の奥底の支配的な思いに従い、誤った行いをつづけながら、また正しい行いに努めながら生きています。
やがてはそれらの果実である自分自身の外部環境に行き着くことになります。
「原因と結果の法則」はあらゆる場所で機能しています。
貧困に苦しむ・・・過酷な運命や環境のせいではなく、その人自身の不純な思いと利己的な願望のせいである。
澄んだ心の人間・・・たとえどんな誘惑を受けようとも、決して犯罪に走ったりすることはない。
【まずは「原因」を改善すること〉
私たちが手にするものは、手にしたいと願い、祈るものではなく、私たちが公正な報酬として受け取るものです。
環境と戦うとは、自分自身の内側で「原因」を養いながら、外側の「結果」に戦いを挑むことです。
「原因」・・・意識的にめぐらされている不純な思い。人間の環境を改善しようとする努力を、執拗に妨害し続ける。
よって、まずは「原因」こそが改善されなければならないのです。
問題:多くの人は自分自身を改善することはひどく消極的です。環境を改善理由はこのことです。
解決:自分自信を改善とは、真の意味での自己犠牲を払うことです。真の自己犠牲とは、心の中からあらゆる悪いものを取り払い、そこを良いものだけで満たそうとする作業です。
【例を上げています。】
ここに、悲しいまでに貧しい男がいます。彼は、自分のあらゆる環境が改善されることを願っています。
しかし彼は、報酬が少ないことを理由に、仕事をさぼっています。怠け心、ずるい思い、卑屈な考えにふけり、
それに従って行動することで、より深刻な貧しさを自分自身で引き寄せています。
私たちは、良い結果に狙いを定めていても、その結果と違う思いをめぐらすことによって、その達成を自ら妨害しづける傾向にあります。
どうすれば良いか⇒「原因と結果の法則」を意欲的に観察し、理解することに努めます。その努力をしないことには、改善されることはありません。
思いと目標
人間を目標に向かわせるパワーは、「自分はそれを達成できる」という強く信じることから生まれます。疑いや恐れは、その信念にとって最大の敵となります。
【目標を持っていないとどうなるか?】
目標を持たないために人生の海原を漂流している人たちが、あまりにも多いのです。人生の中での漂流は、誰にとっても遭難したくないならば、絶対にやめなくてはなりません。
私たちを失敗と不幸へ導くもの⇒人生の目標を持たない時、つまらないことで思い悩み、余計な苦悩を背負ったり、ちょっとした失敗ですぐに絶望してしまう傾向があります。
【目標を発見するにはどうすべきか?】
とりあえず、目の前にある自分がやるべきことに、自分の思いを集中して向けるべきです。
目の前にあるやるべきことを完璧にやり遂げるように努力することで、集中力と自己コントロール能力は確実身に付きます。
この能力が十分に磨き上げられたとき、達成不可能なものは何一つなくなります。その後、とても自然に、より大きな目標が見えてくるはずです。
思いと成功
人間は、成功を目指すならば、自分の欲望を犠牲にしなくてはならないのです。
【成功を手にできないのは、どんな人?】
成功できない人たちは、自分の欲望を全く犠牲にしていないのです。もし、成功を願うならば、それ相当の犠牲を払わなくてはなりません。
大きな成功を願うならば、大きな自己犠牲を、この上なく成功を願うならば、この上なく大きな犠牲を払わなければなりません。
ビジョン
理想を抱くことです。そのビジョンを見続けることです。
あなたの心を最高にワクワクさせるもの、あなたの心に美しく響くもの、あなたが心から愛すことのできるものを、しっかりと胸に抱くことです。
あなたがビジョンを見つけたならば、あなたの世界は、やがてその上に築かれることになります。
気高い夢を見ることです。あなたは、あなたが夢見た人間になるでしょう。
「夢は現実の苗木」
【理想を実現した人とは?】
強い信念を維持し、数々の犠牲を払い、粘り強い努力をを続けてきた人。
「あらゆる成功が努力の結果です」
しかし、大多数の人は、そういった「影」の部分には目もくれず、それを幸運の一言で片づけています。
過程を理解せず、結果のみをとらえ、それを偶然の産物だなどと言っているのです。
残念ながら、そのような人にいつまでも幸運は訪れません。
人間の成功は、たゆまぬ努力の結果です。そして、努力の大きさによって結果の大小が決定します。
穏やかな心
穏やかな心・・・この上なく美しい知恵の宝石です。それは、自己コントロールの長く粘り強い努力の結果です。
そして、それが存在する場所は、つねに、成熟した人格と、「原因と結果の法則」に関する確かな理解が存在している。
人間は、穏やかになればなるほど、より大きな成功、より大きな影響力、より大きな権威を手にできます。
人々はつねに、冷静で穏やかにふるまう人間との関わりを好むものであるからです。
「自己コントロール能力と穏やかさを身につける」 ⇒ より大きな繁栄を果たせるようになる。
この上なく穏やかな心は、この上なく強い心。
穏やかな心の持ち主は、つねに愛され敬われます。
例えるなら、
灼熱の大地に立つ日除けの大木
嵐を遮ってくれる巨大な岩
などです。
まとめ
人間は、成功を目指すならば、自分の欲望を犠牲にしなくてはならないのです。
無駄な飲み会、だらだら見るテレビなど私たちの生活はいらないモノだらけです。
これを機に、ムダなものを見直し、自分のビジョンを達成することに集中しましょう。
「心の平和」とも呼ばれる、この上なく貴重な人格的要素を身につけることは、私たち一人ひとりの究極的な目標です。
身勝手な思いによって自分の人格的バランスを壊したり、心のコントロールを怠っている人など。
自己コントロールが大事である、心に刻みましょう。
参考図書
「原因」と「結果」の法則
ジェームス・アレン 著